
大人女性に多い脱毛症の種類
年齢を重ねると「髪が細くなった」「ボリュームがなくなった」と感じることが増えますよね。実は、これらの変化の背後には脱毛症が関係していることも。今回は、大人女性に多い脱毛症の種類と、その原因について分かりやすく解説します。
1. びまん性脱毛症(女性型脱毛症)
びまん性脱毛症は、髪全体が少しずつ薄くなるタイプの脱毛症です。特に分け目や頭頂部のボリュームが減るのが特徴。
主な原因
- 加齢によるホルモンバランスの変化
- ストレスや睡眠不足
- 栄養不足(特に鉄分やタンパク質)
対策
- バランスの取れた食事を心がける
- 頭皮マッサージで血行を促進する
- 生活習慣を見直し、睡眠をしっかりとる
2. 分娩後脱毛症(産後脱毛)
出産後に一時的に髪が抜ける症状です。ホルモンバランスの変化が原因で、産後数ヶ月から半年ほど続くことがあります。
主な原因
- 妊娠中に増えた女性ホルモンが、出産後に急激に減少するため
- 産後のストレスや疲労
- 授乳による栄養不足
対策
- 産後の体調を整える(無理をしない)
- 栄養バランスの良い食事を意識する
- 必要ならば専門家に相談する
3. 牽引(けんいん)性脱毛症
ポニーテールやヘアアレンジを長期間続けることで、髪が引っ張られ続け、抜け毛が増える症状です。
主な原因
- 髪を強く結ぶ・引っ張るヘアスタイルの継続
- エクステやヘアピースの長時間使用
対策
- 髪を強く引っ張るヘアスタイルを控える
- 定期的に髪をおろして頭皮を休める
- 頭皮マッサージを取り入れる
4. 脂漏(しろう)性脱毛症
皮脂の分泌が多くなりすぎて頭皮が炎症を起こし、抜け毛が増える症状です。かゆみやフケが多くなることも。
主な原因
- 皮脂の過剰分泌(ストレスやホルモンバランスの乱れ)
- 洗いすぎによる頭皮の乾燥
- 合わないシャンプーの使用
対策
- 自分に合ったシャンプーを選ぶ(低刺激のものがおすすめ)
- 洗いすぎを避ける(1日1回の洗髪が基本)
- 頭皮の保湿ケアを取り入れる
5. 円形脱毛症
突然、丸い形に髪が抜ける症状。小さな円形の脱毛から広範囲に及ぶこともあります。
主な原因
- ストレスによる自己免疫の異常
- 遺伝的な要因
- 体調の変化(病気やホルモンの乱れ)
対策
- ストレスを減らす(リラックスする時間を持つ)
- 早めに皮膚科を受診する
- 規則正しい生活を心がける
まとめ
大人女性の脱毛症は、ホルモンバランスの変化や生活習慣の影響が大きいです。髪の変化に気づいたら、まずは自分の生活を見直し、必要に応じて専門家の意見を聞くのも大切です。
「最近、髪が減ったかも?」と感じたら、焦らずできることからケアを始めてみましょう
